コロナ禍における飲食店の方々への一つの提案

東尋坊のイメージ画像

 

飲食店の中には、弁当やお持ち帰りの品を作って売ることで

急場をしのごうとしているところもあるようだ。

 

それに需要があって、バカスカ売れ続けるなら問題ないが、

そんな甘い話はない。

常連さんがお情けで買ってくれることはあっても

付け焼刃の弁当を買い続けてくれることなど95%以上ない。

 

それに、やったことがある人ならわかると思うが

弁当を作るのは非常に労力がいるわりに、儲けはあまりにも少ない。

売れなかった時のロスもでかい。

 

さらには食中毒のリスクも大きい。

ゴールデンウイークは気温も上がるのでなおさらだ。

ノウハウや設備を持たない者がやるべきことではない。

 

永平寺のイメージ画像

 

今は日本全国、誰もが認める特殊な状況である。

1ヶ月なり2ヶ月なりを完全に休業しても、誰も後ろ指など指さない。

ならば今は休業すべきである。

 

こんなことを言うと

「1ヶ月も2ヶ月も休んで、その間の補償はいったい誰がしてくれる?」

「他人事だと思って、軽く言わないでくれ」

と、憤るかもしれないが

商売人なら補償ではなく保証を、自らの手でつかみ取るべきだ。

 

生活の保証を得るために、付け焼刃の弁当を売るのはやめた方が良い

休業した方が良いと言っているのであって、何もするなとはいわない。

 

水晶浜のイメージ画像

 

・・・さて、ここからが本題だ。

 

1ヶ月なり2ヶ月なりを完全に休業した場合、

まずは「いくら必要になるか?」を算出しよう。

 

家賃、最低限の人件費、自らの生活費、水道光熱費、リース代、その他の雑費などなど

 

休業のために必要な費用をすべて算出したら

クラウドファンディングなどを利用して

明細を出した上で日本全国の人たちに寄附を募ろう。

 

恥ずかしいことでも何でもない。

いま休業することは、日本全国の人たちへの協力の表れであり

日々の信用と信頼を積み重ねる商売人として当然の行為だ。

 

自店の飲食サービスに自信と誇りを持っているなら

再開に向けて、堂々と寄附を募れば良い。

 

付け焼刃の弁当を売るよりも

全てさらけ出して寄附を募った方が

信用を損ねるどころか、むしろそれを積み重ねるチャンスになり得る。

 

全力で慣れない弁当を売るよりも

全力で寄附を求めよう。

 

そして、寄附を寄せてくれた人のために

休業中は毎日ブログを書こう。

 

ユーチューブでも良い。

再開の日に向けて毎日、前向きな情報を発信しよう。

 

・今日はこんなところを掃除しました

・今日はこんな新メニューを試作してみました

・今日は支援してくれた人を思って近所の公園を掃除しました

 

寄附を寄せてくれた人のために

毎日一つ、未来への希望を返そう。

 

それは寄附を寄せてくれた人への恩返しであり、

再開の日のための広告でもあり、自店の未来のためのマーケティングでもある。

 

いまの日本には飲食サービスや弁当の需要など

無いと思った方が健全だ。

 

飲食店の2018年の市場規模は14兆円

もし日本中の飲食店の半分が2ヶ月休業して、

その期間の寄附を求めたとすれば必要額は1兆1,666億円

人口1億人として1人あたり11,666円の寄付を募ることができれば

日本全国の飲食店の半分は2カ月間休業できる計算になる。

 

政府が一人あたり10万円配るというなら、

その10%を自らの信用と信頼でつかみ取ればいい。

 

心を燃やせ!!

 

なお、自店の未来のために覚悟を決めて

付け焼刃ではない弁当を作り、

新しい信頼を勝ち取るための努力をしているのなら

それを否定などしないし、多いに賛同する。

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