電気料金がやたら安いことで知られていた熊本電力株式会社
うちの事務所でも1年と半年以上お世話になっていましたが、どうやら送配電事業者に対してデフォルト(債務不履行)があった模様です。
熊本電力チェックメイトが近い
全部プーチンのせいだ pic.twitter.com/o8NbTFbc9j— 非通知さん (@megalodon13) March 16, 2022
国に対して再生可能エネルギー発電促進賦課金の納付もしていないようなので、残念ながらさすがの熊本電力も終焉の日を迎えそうですね。
熊本電力と契約していた人たちは3月22日以降の電気契約が無くなるため、顧客の受け皿として用意されたエビス電力への移転を認めるか、もしくは速やかに(3月21日までに)他の小売電気事業者への申し込みをしないと4月22日には電気が止められてしまいます。
ちなみにエビス電力には解約違約金の設定がある上に、独自の燃料費調整単価を採用しているため、実際の電気代はかなり割高になってしまう可能性大です。
(注)解約違約金はかからないといった口約束は、簡単に破られるトラブルが新電力業界でも多くみられます。
契約書を交わす際に特約の記載がないと口約束は無効になりますので、甘い言葉は鵜呑みにしないようにご注意ください。
ものすごく不安ですよね💦
エビス電力に確認したところ熊本電力から移行した人には解約手数料はかけないと返答いただきました。
参考まで。— かえで (@kaede00000007) March 18, 2022
エビス電力への移転はなるべくお断りして、自分で乗り換え先を探して新たな電気契約を申し込みましょう。
申し込み手続きはインターネットから10分ほどで済みますので、大した手間はかかりません。
元からある地域電力会社では、平日なら電話で申し込めば当日に電気の開通も可能ですし、メールフォームからでも3~4日前までに申し込めば間に合います。
よく分からない方も、とりあえず従量電灯A/B/Cのいずれかを選んでおけば問題ないです。#熊本電力 #エビス電力— N (@taizo1974) March 23, 2022
次はどこを選べばいい?
今はロシアのウクライナ侵攻の影響で天然ガスや原油価格が急上昇しているため、どの小売電気事業者も安定価格での電力調達にかなりの不安があります。
(わかりやすく言えば、いつどこが倒産してもおかしくない厳しい状況です)
実際に多くの格安新電力が次々と新規受付を停止していることもあり、東京電力エリアにお住いの方には総合的な視点では東京電力グループの「あしたでんき」をおすすめします。
あしたでんきを利用するためには面倒ですが、いったん旧一般電気事業者(いわゆる昔からある大手電力会社)と契約してから、改めてあしたでんきに切り替え(スイッチング)を申し込む、という流れになります。
熊本電力を利用されていた方は、現在は無契約状態になっているため、上のツイートで紹介したあしたでんきは受付不可となるようです。
先日のおすすめは取り消しますのでご了承ください。— N (@taizo1974) March 23, 2022
東京電力ホールディングスグループの格安新電力↓↓
(注)あしたでんきも3月25日以降の新規申し込みを停止となりました
(新電力業界はプーチン政権によるウクライナ侵攻のせいで大荒れ模様です)
もし熊本電力と変わらない料金水準のみを求めるのであれば、サステナブルエナジーという選択肢もありますが、、、
これには熊本電力の前経営者の息がかかっており、これまでの事情を知っている私としてはこのような事業者との関わり合いはあまりお勧めしません。
安さだけを求めるならそれも良いでしょうけど。。
もしくは比較サイト「エネチェンジ」を経由してキャンペーン特典を受け取るのも良いでしょう。
ただし今はエネチェンジのキャンペーン特典もずいぶん減っていますし、エネチェンジの比較結果は実際の電気料金が反映されているわけではないため、あらかじめご注意ください。
今は全国的に電気料金(=燃料費調整単価)の値上がりが続いており、4月以降もその流れは止まりそうもありません。
燃料費調整単価が大手電力の上限単価を超えるまで値上がりすると、新電力の方が割高になってしまう可能性もあります。
(実際に北陸電力・関西電力・中国電力ではすでに上限単価が適用されています)
「上限単価」について詳しくは以下の記事で詳しく解説しています。参考にしてください。
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