このところ新電力関連の広告に力を入れていることもあり
「そういうあなたは電力会社どうしているの?(どの新電力にしているの?)」
と人から聞かれるようにもなったNさんです。
僕がどこの電力会社を利用しているか?
・・・それに答える前に
「新電力って何?」と思われる方もいるかもしれないので、いちおう簡単に説明しておきますね。
目次
自由化によって登場した新しい電力販売会社
これまで一般の人たちが電気を使おうとする際には、国の許可事業者である大手電力会社10社が各地域ごとに独占して電気契約を受け付けていました。
僕たちが家を建てたり、引っ越ししたりしても、電気の契約先はあらかじめ地域ごとに決められていたので、個別に電力会社を選ぶことは出来なかったわけです。
しかし2016年4月の電力小売の完全自由化に伴い、一般家庭でも従来の地域電力以外の電力会社=「新電力」との電気供給契約を選べるようになりました。
各地域ごとに色んな新電力会社を選べるようになったけど・・・
ちなみに各地域で選べる新電力会社はそれぞれ違っていて、東京電力エリアや関西電力エリアでは50~70社以上の新電力の参入があり(2018年11月時点の一般家庭向け新電力)、新電力への切り替えも比較的盛んに行われています。
僕が住んでいる北陸地方(石川・富山・福井の嶺北と敦賀市)でも、今では20社近くの新電力会社を選べるようになりましたが・・・
・・・ただ、北陸地方は保守的な土地柄ということもあって、新電力を利用している家庭は極めて少なく、むしろ地域電力である北陸電力以外に切り替えることを拒むような人が多いのが実際のところです。
電力自由化を知らない人もまだまだ多い
電力完全自由化からまだ2年半しか経っておらず、従来の地域電力以外の色んな電力会社を選べることを知らない人も多いので、しょうがないといえばそうなんですが・・・
でも、この情報社会の中で知らないままでいることは、善であるとは言い難く、知らないまま何もせずにいると選択肢の幅も狭まって損をするばかり。。。
このブログをご覧になっている方は情報感度が高い人だと思うので、そういった心配はないかもしれませんが、もしまだ一度も従来電力からの切り替えをしたことがないようなら、ぜひこの機会に新しい電力会社のサービスを試してみてくださいね。
自由化は国が推進する『電力システム改革』の柱
「え~、別に切り替えるなんて面倒くさいし、そもそも怪しくない???」
と思われるかもしれませんが、新電力への切り替え推進は政府主導のエネルギー改革の一端であり、国策でもありますからね。じつは。
(新電力会社への切り替え推進がなぜ国策になるのか?については、だいぶ長くなってしまうので、また次回以降に書いてみようと思います)
そういうあなたは電力会社どうしてるの?
冒頭の「そういうあなたは電力会社どうしているの?(どの新電力にしているの?)」
の答えですが、今のところは「HTBエナジー」という会社を利用しています。
HTBエナジーと言われてもピンと来ない方も「H.I.Sのでんき」といえば聞いたことがあるかもしれません。
HTBエナジーは旅行会社H.I.Sのグループ会社でして、HTBというのは長崎県の佐世保市にあるテーマパーク「ハウステンボス」の略称です。
HTBエナジーはそのハウステンボスから発祥した新しいエネルギー会社として、家庭向けの新電力会社の中ではそこそこの知名度と人気があるんですよ。
なんでHTBエナジーを選んだの?
なぜHTBエナジーなのかというと、その理由の一つは電気料金が必ず安くなるからです。
HTBエナジーの電気契約プランは、電気の使用量が少ない月でも多い月でも確実に北陸電力の電気料金(従量電灯Bまたは従量電灯ネクスト)よりも安くなる料金設定になってるんですよ。
※下表 ↓ ↓ ↓ はスマホなどの場合、左右にスライドしてご覧ください
電力会社 名称 | 基本料金 | 電力量料金 (1kWhあたりの料金単価) |
||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
20A | 30A | 40A | 50A | 60A | 0-120kWhまで | 121-300kWhまで | 300kWh超 | |
北陸電力【従量電灯B】 | 475.2円 | 712.8円 | 950.4円 | 1,188円 | 1,425.6円 | 17.52円 | 21.33円 | 23.02円 |
北陸電力【従量電灯ネクスト】 | 475.2円 | 712.8円 | 950.4円 | 1,188円 | 1,425.6円 | 17.52円 | 21.33円 | 23.02円 |
HTBエナジー【北陸ます寿司プラン】 | 契約不可 | 677.16円 | 902.88円 | 1,128.6円 | 1,354.32円 | 16.61円 | 20.23円 | 21.84円 |
上の電気料金比較表を見ていただくと分かるように、HTBエナジーの契約プランは基本料金と3段階の従量単価すべてにおいて北陸電力の従量電灯プランよりも安い設定になっています。
なので、僕のように安アパートに住んでいて、なおかつ春秋にはあまり電気を使わないような人であっても、HTBエナジーなら確実に北陸電力の電気代よりも安くなります。
(※)ちなみに北陸電力の従量電灯Bと従量電灯ネクストは料金体系はまったく同じ、今のところ両プランの違いは北陸電力会員サービス「ほくリンク」のポイント付与の有無のみです
HTBエナジー11月の電気代とその差額
ちょうどこの前、HTBエナジーから11月分の電気代の請求書がメールで届いたのでシェアしますね。
11月の電気料金は4,319円でした。
ちなみに、もし北陸電力から変えていなければ(従量電灯Bや従量電灯ネクストの場合だと)4,519円になるので、この月の電気代の差額は200円になりますね。
「なんだよ、たったの200円かよ」
そんな声が聞こえてくるような・・・(笑)
電力使用量にかかわらず電気代が安くなる!
でもこれは僕の11月の電力使用量が170kWhと少なかったから差額も小さいのであって、世帯数が3人以上の家庭だったり、夏冬の電力使用量の多い月なんかだと差額はもっと大きくなります。
そもそも月3,000~4,000円ほどの少ない電気代でも200円の差がつくような新電力会社は、そんなに多くはないんですよね。
それにたったの200円と思われるかもしれませんが、割引率にすれば「5%」になりますからね。
新電力会社によっては電力使用量が多ければ多いほど、従来の地域電力よりもますます電気代が安くなるので、月の電気代が2万円を超えるような家庭だと3,000円以上安くなることもありますよ。
年間にしてみれば3万円以上安くなるケースもあるくらいです。
いま作成中の新電力比較情報サイトでは、各地域ごとに選べる電力会社や電気料金を気軽に一括比較できますので、ぜひ参考にしてみてください。
⇒ 新電力の電気料金・全比較表【全国のべ340社/一般家庭向け】
※全国の電力会社の契約プラン(一般家庭・個人向け)の料金比較表です
SFP運営サイト「新電力比較情報NPCプラン」
新電力比較情報NPCプランでは、該当する電力エリアと指定した月の電力使用量または電気代、そして契約アンペア数を入力するだけで、利用できる電力会社と年間の電気代を簡単に比較することができます。
(関西・四国・中国の電力エリアにお住まいの方は契約アンペア数の入力は必要ありません)
個人情報やメールアドレスなどの入力も不要なので安心して利用できますよ。
各地域で選ぶことのできる電力会社と契約プランの特徴、電気料金の差額の一覧が表示されます ↓ ↓ ↓
⇒ 全国のおすすめ新電力会社と電気料金一括比較の無料サービスはこちらから
電気料金の管理から分かるお金のセンス
電気代は毎月の変動はあるものの、家計においても固定費として位置づけられますので、固定費をどれだけ下げることができるか?という点にもお金のセンスが現れるものです。
「200円くらいなら別にいいやー」なんていう人は、他のところでもザルだったりするので、なかなかお金も貯まらないし、お金に好かれることもありません。
でも、たとえ少額であってもきっちり無駄を落とせる人は、お金を大切にできる人なので、結果的にお金の巡りもどんどん良くなるというわけです。
より安い電気を求めることで価値が上がる!?
それと、電気代はいくら高いお金を払ったとしても価値が上がるようなものではないので、安ければ安い方が良いんです。
電気代が安くなったからといって、電気の質や価値が下がることもありません。
むしろ安価な電気を追求した方がその価値は上がるんですよ。
そういうのを知っている人は一足先に行動しているので、やっぱりお金の巡りも良くて、他の人達よりもしっかり得していたりもします。
・・・まあとにかく、電気代やガス代、携帯電話料金などの削れる固定費は、面倒くさがらずにしっかり削っておくことが大切だということですね。
HTBエナジーは旅行好きの人にもオススメ
僕がHTBエナジーに切り替えたもう一つの理由
それは旅行会社ならではのキャンペーン特典があるから。
僕の場合はH.I.S.のキャンペーン特典として3000円分の旅行券がもらえたんですよ。
現在はそのキャンペーンは終了していますが、その代わりにH.I.S.の国内旅行や海外旅行の旅行代金が1人あたり最大3,000円割引になるHTBエナジー契約者限定の割引サービスを利用することができます。
この割引サービスは利用回数に制限がなく、優待サービスなんかもありますので、なかなかのお得ですね。
その他にも、今のところは東京電力管内のみのキャンペーンになりますが、旅行出発月の電気基本料金が最大4ヶ月間無料になる新プラン「H.I.S.旅トクコース」なんてのもあります。
このように旅行会社ならではの特典が多く、今後も様々なサービスが期待できるところがHTBエナジーの電気契約プランの魅力だと僕は思っています。
HTBエナジーのデメリットは?
ただ、HTBエナジーの契約プランは1年以内に解約すると解約違約金として2,000円が発生するというデメリットがありますので、そこは注意してくださいね。
違約金のしばりがあると、後になってもっと安い料金プランや魅力的なサービスを提供する新電力会社を見つけても、切り替えをためらってしまったり、なんとなく損をしたような気にもなりますので。
電力自由化になっても違約金で縛られているようでは、せっかくの自由化の価値が下がってしまいますので気をつけてください。
【追記】 違約金のない電力会社をチェックしましょう
各地域ごとにきちんと探せば、解約違約金がなく、電気代も確実に安くなる上に独自の付帯サービスがある新電力会社を見つけることができます。
新電力比較情報NPCプランでは「違約金のない電力会社だけ」を表示したり、「人気の新電力だけ」を表示することもできますよ。
ちなみに北陸地方における新電力の参入数は、沖縄をのぞいた全国中で最低になるので、違約金もなく電気代が確実に安くなる新電力はそれほど多くはありません。
僕は趣味で旅行することが多いのと、仕事上の都合でHTBエナジーと契約したのですが、違約金のリスクがなく純粋に電気代がより安くなるところを選ぶとするなら「Looopでんき」を選びますね。
(株式会社Looopは数か月前に中部電力株式会社と資本提携したことでも話題になった新電力会社です)
新電力会社名 | メリットおよび特徴 |
---|---|
HTBエナジー(H.I.S.) | ■基本料金・従量料金ともに5%安くなる ■1年以内の解約違約金2,160円 ■一人暮らしの方向け |
Looop | ■基本料金なし 従量料金も北電より安い ■26%が再生可能エネルギー ■解約違約金なし |
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