2021年師走の中旬
北陸電力から「電気料金に関する需要な案内」という封書が届きました。
中を見ると来年2022年4月からエルフナイト8/10などの旧オール電化住宅向けプランの料金単価の見直しや深夜電力の値上げを行います、とあります。
2022年4月の値上げは北陸電力だけでなく、関西電力や中部電力、そして四国電力でも予定されています。
この4つの電力エリアにお住まいの方は同じような案内を受け取っているか、もしくはこれから受け取ることになるでしょう。
関西電力株式会社(公式ページ案内)
【対象プラン】はぴeタイム、時間帯別電灯、季時別電灯PS、深夜電力A、深夜電力B、第2深夜電力
中部電力ミライズ株式会社(公式ページ案内)
【対象プラン】Eライフプラン(3時間帯別電灯)、タイムプラン(時間帯別電灯)、ピークシフト電灯、低圧深夜電力A、低圧深夜電力B、第2深夜電力、わくわくホット(沸増型電気温水器契約)
四国電力株式会社(公式ページ案内)
【対象プラン】季節別時間帯別電灯、時間帯別電灯、ピークシフト型時間帯別電灯、スマートeプラン[タイプL]、スマートeプラン[タイプH]、深夜電力B、第2深夜電力
北陸電力株式会社(公式ページ案内)
【対象プラン】エルフナイト8・エルフナイト10・エルフナイト10プラス・深夜電力AおよびB・深夜電力C・深夜電力D
4社とも深夜電力の値上げと、新規受付を終了している時間帯別電灯プラン(旧オール電化プラン)の料金単価の改定が2022年4月(関西電力は7月)に行われます。
(※)時間帯別電灯プランの昼間時間の単価は値下げ、夜間時間の単価は値上がりします
九州電力と中国電力の旧オール電化プランおよび深夜電力の料金改定は、すでに(2020年4月に)行われています。
http://www.kyuden.co.jp/reconsideration_2020.html
https://www.energia.co.jp/press/2019/12018.html
また、東北電力株式会社も2021年4月に深夜割引を撤廃しています。
https://www.tohoku-epco.co.jp/dprivate/article/info2.html
東京電力、北海道電力、沖縄電力については、今のところ旧オール電化プランや深夜電力の変更予定はありません(2021年12月時点)
【追記】東京電力エナジーパートナーも電化上手や深夜電力などの2022年10月の価格改定を発表しました(2022年2月)
深夜電力が高くなるとはいえ新電力への変更はNG
値上がりするとはいえ、深夜電力や旧オール電化プランの夜間単価よりも安価な新電力プランはありません。
ですから「他にもっと安い新電力会社はないのかしら?」などと他社プランを探す必要もありません。
昨年、東北電力株式会社でも同じように深夜電力等の見直しがあり、他社プランへの乗り換え先を探そうとする人をたくさん見かけましたが、時間の無駄になるだけです。
下手に探し続けて、詐欺まがいの事業者に騙されないように気をつけましょう。
すべきことはプラン変更ではなく省エネ節電の見直し
深夜電力や旧オール電化プランを契約している人がすべきことは、電力会社や契約プランの見直しではありません。
実行すべきは「無理のない範囲での節電」や「省エネ機器への買い替え検討」です。
(電気温水器⇒エコキュート、高効率エアコンなど)
大手電力会社では省エネ機器への買い替えキャンペーンや、購入補助などが用意されていることもありますのでチェックしておきましょう。
2022年5月には再エネ賦課金も値上がり可能性大
実家では電気温水器を使用しており、それを稼働させるために深夜電力を契約しています。
その電気料金単価が2022年4月検針分より1kWhあたり約1円、10.7%の値上がりしますので(基本料金の変更はありません)、実際の電気代にするとひと月あたり300~700円ほど高くなる計算です。
2022年5月には再生可能エネルギー発電促進賦課金も十中八九値上がりするでしょうから、自分としてもなるべく早くゼロエネルギー住宅を新築したいなぁという思いが増すばかりです。